ある日、娘が学校に行きたくないと言い出しました。
今まで何度かそういう会話はあったものの、今回はけっこう本気っぽい。
娘としては私を困らせたくなくて悩んでいたかもしれない。
実際はどうかわからないけど、たぶんきっと勇気がいる告白だったんじゃないのかなぁ。
なんとなくそれが伝わってきて、『これはひょっとしたら深刻な事態なのかも?』ということで私も真剣に向き合うことに決めました。

いつかこんな日がくるんじゃないかとは思っていたけど、本当にきてしまうとは…
とりあえず、自分が思いつくだけのことはやってみよう!!
学校の何がいやなのか本人に聞いてみる
まず最初に学校のなにがいやなのか本人に聞いてみました。
返答はその時々で変わるのではっきりとした理由がわからないものの1番多いのが
勉強がいや
というもの。
うん、なるほど。
これは納得なのですが、娘は勉強があまり得意ではないのです。
親子ともども格闘すること約3年。
わからないところは一緒に調べたりアドバイスしてみたりしたけれど、どうやらそういうことじゃないらしい。
そもそも先生の話しているペースについていけてないようで、授業中は異国語を聞いているような感覚に近いみたいです。

行きたくない理由は自分でもうまく説明ができず、
とにかく行きたくない!
学校はつまらない!
と答えることも多いです。
友達とのトラブルがないか様子をみる
お友達同士でのトラブルでもあったのか?
と気になったので普段の様子を注意深くみていましたがそれはあまりなさそうでした。
休みの日や放課後に友達と遊ぶのはかなり楽しそうです。特に無理をしている感じも見受けられなかったので、お友達関係は直接的な原因ではないかなぁと。
とはいえ娘は基本的に人の感情に敏感なタイプなので、疲れやすい体質であることは否めないんですけどね…!

周りの感情を読みすぎる性格がちょっとストレスためやすいかもだなぁ
『学校に行きたくない子供の気持ち』を理解する
子供の学校に行きたくない・辞めたいという発言が増えるたびに『不登校』という言葉が浮かぶようになりました。
周りの友人にはそういった子がいなかったので、深く相談はできず…
ちなみに普段は通級に通ってますが、こちらは楽しめている様子です。
ただ、
通常の授業は死ぬほどいやだと
ちなみに自分が小学生だった頃を思い返してみましたが学校へ行くことに疑問を感じたり、勉強についていけないという経験はなかったです…
自分の経験に置き換えてみたけれど、小学校3年生で『学校に行きたくない』と本気で訴えてる心境がわからなかったため不登校に関係する本をいくつか読んでみました。
中でも『学校は行かなくてもいい』という本は、不登校当事者の気持ちや状況について理解しやすかったです。
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著者自身が不登校経験者なので、親の目線ではなく子供の目線でつづられています。
何人もの不登校児の経験談が載っているので当事者の気持ちをいろんなパターンで知ることができました。
特に印象深かったのは不登校になる理由は人それぞれなんだなぁということ。
・居場所がない
・ルールに縛られるのが苦手
・人間関係やいじめ
・学校に行く理由がない
そして、学校に行きたくない理由が自分でもよくわからない(または、うまく説明できない)というケースはけっこう多いみたいです。
なんとなく行きたくない
なんとなくモヤモヤする
なんとなく…?!って感じですが、よくよく考えてみれば大人だって自分の気持ちをうまく説明できなかったり、整理できてないことはあるので『なんとなく行きたくない』はある意味当然なのかもしれないです。
私を含め大人はなんで行きたくないのか理由を聞くことばかりですが、
『そんな風に思ってたんだ!』
『言いにくいことをよく話してくれたね』
『どうしたらいいか一緒に考えてみよう』
と子供の発言をまずは受け止めてあげる方が大事かもですね
そしてこの本に登場する子供たちは、大人になってもそれぞれ自立してしっかり生活をしていました。
不登校になったからといって
人生が終わるわけではない
ただの一例に過ぎない・どうにもならなかったケースもあるはずと言われればそれまでですが、とても救われた気持ちになりました。
もし不登校になったら娘の将来はどうなってしまうんだろうとモヤモヤした気持ちがあったので、必ずしもネガティブなことばかりではないとわかって安心しました。

親としてはまた学校に行けるようになってほしいと様々な働きかけをするけど、子供は全く望んでいない場合があることも知ったよ!
宿題や持ち物の確認をやめる
まず、はっきりしている娘のストレスの大きな原因は宿題と持ち物の準備です。
これらの確認をしようとすると声を荒げて大爆発!が常だったので思い切って確認するのをやめてみました。
当然本人に任せるわけですが、
- 体操着を忘れる
- 習字道具を忘れる
- プリントは出さない
- 宿題は(おそらく)やってない
と、まぁ想像通りの結果です。笑
宿題くらいはやってほしい
持ち物は確認すればいいだけ
こんな風に『やれて当たり前だよね』『自分でやるべきことはできるようにならなきゃ』という気持ちが娘にとっては息苦しかったのかもしれないなぁと。
今となっては、宿題やってなくても・忘れ物してても『死にはせんッ!』くらい開き直ってしまいました。笑
さっきの本のエピソードでも、
・多くを求められなくて良かった
・いい意味で諦めてくれて良かった
と表現している子供たちが多かったので、娘のキャパを超えていると感じた時はそっとしておこうと思います。

親としてはつい口を挟みたくなるのですが、どうにも逆効果なのでひたすら見守る方針です。
おかげで辛抱強さと寛容さが身についていってる気がする…笑
学童の時間を減らす
娘の1週間のスケジュール
・月〜金→学校&学童
・土→学童
私の転職をきっかけに、平日は学校&学童・土曜日は1日学童に通っていたのですが娘の自由時間が少ないことを見落としていました。
(配慮が足らなくて娘よゴメン)
ともかく3年生であれば1人でお留守番もできるし、友達と約束して自由に遊ぶということも全然できます。
ということで学童の時間はできるだけ減らしてみました。

やはり好きなお友達と遊ぶ約束をして過ごすのはとても楽しいようで、もっと早く対応してあげれば良かったです…!
学校を休む
一時期は学校に行きたくないと言うことが口癖になり、家での会話の半分以上が『学校に行きたくない』になりました。
さすがに『ちょっとこれはキツいのかな…』と思う日は学校をお休みします。
これに関しては私が異様にモヤモヤしましたが、娘の気持ちを尊重しメンタル的なことも考えたら必要な判断なのかなと思ってます。
私自身『会社には行かなければいけないものなんだ』という考えに縛られすぎて苦しい思いをしたことがあったので、物事は柔軟でいいんだと改めて自分に言い聞かせてるみたいなところもあります。笑

休めてラッキ〜♪
みたいな反応されると正直複雑な気持ちに…
だけど寝る時などに『休ませてくれて本当にありがとう』と言ってる姿を見ると、表面的な反応にとらわれるのはやめようと思うようになりました。
フリースクールに話を聞きに行く
最悪ガチの不登校になったらどうしたらいいんだろうと思い、近所のフリースクールを調べ話しを聞きに行ってみました。
フリースクールとは?
何らかの理由で学校に行くことができない子どもが、学校の代わりに過ごす場所のこと。基本的に自主性を尊重していますが民間の教育機関なので方針や費用は様々です。
話しを聞きにいったフリースクールの特徴はこんな感じです。
- 自分のペースで通う
→行く行かない・登下校の時間の決まりがない - 毎月のイベントを自分たちで考える
→農業体験・料理作りなど - イベントの参加は自由
→無理に参加する必要がない - 日中の過ごし方に決まりはない
→基本的に何をやって過ごしてもOK - 学習の時間などは特にない
→やりたい人は自主的にどうぞスタイル - 昼食はお弁当を持参する
→みんなで作ったり買い弁してる人もいる
勉強や競争社会のストレスから解放され、やりたいこと・なりたい自分を見つけることが目的のようです。
『学校では決められたことをこなしていきますが、フリースクールは自由な反面、自分や自分たちで決めることが多いのでそういう意味ではシビアな部分もあったりしますよ〜』と先生は言ってました。
なるほどです…!
そしてやはり気になったのが将来的なことでしたが、卒業生は教員・演劇・プログラマーなどなどいろんなジャンルのお仕事をしているようでそこまで不安がらなくても大丈夫ですよと声をかけてくださいました。笑
なんせ自分は学校に通ったことしかないので想像しづらいのですが、思っている以上にいろんな選択肢があるようです。

そして気になる費用の方は、月に3万円ほど…
だいたい2〜3万円がフリースクールの相場のようです。
…フゥ(白目)
子供の『学校に行きたくない』は、親の覚悟が必要である!
子供が学校に行きたくないと言いだしてから行動したことは7つでした。
- 学校の何がいやなのか本人に聞いてみる
- 友達とのトラブルがないか様子をみる
- 不登校の子供の気持ちを理解する
- 宿題や持ち物の確認をやめる
- 学童の時間を減らす
- 学校を休む
- フリースクールに話を聞きに行く
特に以下の3つの改善で娘のストレスは減ったように感じます。
- 宿題や持ち物の確認をやめる
- 学童の時間を減らす
- 学校を休む
結果として、『学校に行きたくない』は今でも言っています。
本人の様子をみながら週1くらいで休んでいるのが現状です。
おかげで、一時期よりは表情が良くなりました。
前は学校から帰るなり
・目が完全に死んでいる
・疲れ切って抜け殻のよう
という状態だったのが、ここ最近はほとんどなくなっています。
親としては
これが本当に嬉しい!
今後どうなっていくのかはわかりませんが、『子供が学校に行きたくない!』と言い出した時は、どんな状況になったとしても受け止める・対応してみせると親である自分が覚悟を決める必要があるなと身に染みました。

現実的に難しいことや問題は山積みですが、できる限り子供をサポートしていけたらなと思います★
似たような境遇の方の参考に少しでもなってもらえたら嬉しいです!
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